MBA管理会計
MBA管理会計
本多 慶行

定価: ¥ 2,520
販売価格: ¥ 2,520 人気ランキング: 16428位
おすすめ度:
発売日: 2003-05
発売元: 日経BP社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
MBAホルダーであり、公認会計士としての経験も豊富な現役CFOが本書で描きだそうとする世界は、管理会計の「セオリー」と、その実践の「シーン」である。 本書は第1部「管理会計の現場」、第2部「基礎理論」からなる2部構成、全9章立て。解説文が豊富に付いた巻末用語集とあわせ、全173ページのコンパクトな1冊に仕上がっている。第1部では、国際派CFOとしてM&Aの世界に身を置いた著者の実経験を伝え、第2部では戦略的意思決定のために必要な基礎理論を解説している。第2章、米国東海岸型エスタブリッシュメント企業の典型であるペプシコ社の連結経営と、第3章、第4章に収められた米国西海岸型ハイテク企業、シスコ・システムズ社のアプローチとの対比などは、とりわけ興味深いパートだ。 収められた項目の網羅性の点では大部刷の洋書などには及ばず、また体験談とテキストというニ面性を同時追求するかのような本書ゆえ、管理会計の標準的な教科書とは考えにくい。個別企業の事例と、すでに広く受容された会計理論との境目が、読者の目にはやや曖昧に映るのではないかと危惧されるあたりは、読者の好みが分かれるところかもしれない。しかし、あたかも時代から取り残されたかのような日本の簿記テキストで会計を学ぶことを苦痛に感じている読者に対しては、あるべき管理会計実務の本質に気づかせてくれる、格好の機会を提供するに違いない。 会計国際化の問題は議論され始めて久しいが、ともすれば会計基準やディスクロージャー規制など財務会計的側面にかかわる問題だけに焦点があてられがちだ。欧米に比べ、日本の会計国際化プロセスに本質的に欠けている部分があるとすれば、会計ルールの標準化の問題だけでなく、むしろ本書が描き出そうとしている「管理会計的なる、内なる発想」の発現の程度と、それを支える企業ガバナンスの自由度の差にこそ見出されるのかもしれない。ふとそんなことに気づかせてくれる、良書である。(任 彰)
現役のCFOが書いた管理会計
第一部「管理会計の現場」は、著者の経験と視点からペプシコやシスコシステムズなどの経営管理について書かれています。各社各様の経営管理手法について、その導入された背景や意義も含めて書かれており、管理会計が事業体のミッションや戦略、置かれた環境に照らして適切に設計、導入、運用すべきであることを教えてくれます。題材は面白いし、筆者の考えも大いに参考になります。
第二部「基礎理論」は、管理会計の基本的な概念がまとめられています。難解な内容にすることなくコンパクトかつ丁寧にまとまっており、選ばれたトピックスも著者の明確な意図が感じられ納得できます。
ただし、この価格でこのボリュームは少しもの足りない感じがしました。一部、二部ともにどのテーマももう少し詳しく知りたいと読みながら感じてしまいました。もっと知りたいと思わせるほど選ばれたテーマは面白いということです。
ユニークな管理会計の本ではあるが・・・
特に前半では、トップレベルの財務業務に携わる実務家ならではの視点が散りばめられており、大変興味深く読める。しかし、通読すると後半基礎理論編との整合性や関連性が余りなく、別の本を読んでいるような印象さえ与える。難しい作業かもしれないが、前半の現場編と後半の理論編がよりリンクするよう配慮されれば、より完成度の高い管理会計の本になると思うと若干残念である。
実務家としての視点が有用
自分がMBA, CPA, 日米両方でファイナンスの観点よりマネジメントに関わった経験があるといった意味で著者と若干類似したバックグラウンドを持っている為であろうか(勿論経験の幅と深さという意味では著者に遠く及ばないが)、特に実務的な観点から幾つか面白いと感じた。
・第1部「管理会計の現場」ではペプシコとシスコ両社でのファイナンス部門の位置づけや業績管理方法の比較が述べられている。私の勤務先はペプシコ・タイプの各国・ビジネスライン別のP/L管理でGeneral Managerは売上、Finance Chiefはコスト面に目を光らし、二人三脚でボトムラインを死守するというスタイル故、ペプシコの例は非常に身近に感じた。一方シスコのバーチャル・クロージングを実現する為のステップは概略とは言え参考になる。
・第2部「基礎理論」では幾つかの管理会計の基本的な考え方が簡潔に解り易くまとめられている。これらの内容につき詳細に知りたければ、MBAのテキストでなくとも米国の学部学生用に使われているManagerial Accountingのテキストを読めば良いのだが、この本の有用な点は実務家としての視点であり、例えば経営の意思決定に用いられる管理会計的な分析にも、実際には財務会計面での影響(要はP/Lへの影響)が否応なしに混入してくるという事実(例えば第6章102〜103ページ)等を読むにつけ、「やっぱりそうだよな。他の会社でも一緒だな・・・」と思う次第である。
この類の本が少ないだけに、管理会計の考え方と経営実務をつなぐ実務家の観点から、様々な例を追加した増補版が出ること願いたいですね。
本多 慶行

定価: ¥ 2,520
販売価格: ¥ 2,520 人気ランキング: 16428位
おすすめ度:

発売日: 2003-05
発売元: 日経BP社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
MBAホルダーであり、公認会計士としての経験も豊富な現役CFOが本書で描きだそうとする世界は、管理会計の「セオリー」と、その実践の「シーン」である。 本書は第1部「管理会計の現場」、第2部「基礎理論」からなる2部構成、全9章立て。解説文が豊富に付いた巻末用語集とあわせ、全173ページのコンパクトな1冊に仕上がっている。第1部では、国際派CFOとしてM&Aの世界に身を置いた著者の実経験を伝え、第2部では戦略的意思決定のために必要な基礎理論を解説している。第2章、米国東海岸型エスタブリッシュメント企業の典型であるペプシコ社の連結経営と、第3章、第4章に収められた米国西海岸型ハイテク企業、シスコ・システムズ社のアプローチとの対比などは、とりわけ興味深いパートだ。 収められた項目の網羅性の点では大部刷の洋書などには及ばず、また体験談とテキストというニ面性を同時追求するかのような本書ゆえ、管理会計の標準的な教科書とは考えにくい。個別企業の事例と、すでに広く受容された会計理論との境目が、読者の目にはやや曖昧に映るのではないかと危惧されるあたりは、読者の好みが分かれるところかもしれない。しかし、あたかも時代から取り残されたかのような日本の簿記テキストで会計を学ぶことを苦痛に感じている読者に対しては、あるべき管理会計実務の本質に気づかせてくれる、格好の機会を提供するに違いない。 会計国際化の問題は議論され始めて久しいが、ともすれば会計基準やディスクロージャー規制など財務会計的側面にかかわる問題だけに焦点があてられがちだ。欧米に比べ、日本の会計国際化プロセスに本質的に欠けている部分があるとすれば、会計ルールの標準化の問題だけでなく、むしろ本書が描き出そうとしている「管理会計的なる、内なる発想」の発現の程度と、それを支える企業ガバナンスの自由度の差にこそ見出されるのかもしれない。ふとそんなことに気づかせてくれる、良書である。(任 彰)
現役のCFOが書いた管理会計第一部「管理会計の現場」は、著者の経験と視点からペプシコやシスコシステムズなどの経営管理について書かれています。各社各様の経営管理手法について、その導入された背景や意義も含めて書かれており、管理会計が事業体のミッションや戦略、置かれた環境に照らして適切に設計、導入、運用すべきであることを教えてくれます。題材は面白いし、筆者の考えも大いに参考になります。
第二部「基礎理論」は、管理会計の基本的な概念がまとめられています。難解な内容にすることなくコンパクトかつ丁寧にまとまっており、選ばれたトピックスも著者の明確な意図が感じられ納得できます。
ただし、この価格でこのボリュームは少しもの足りない感じがしました。一部、二部ともにどのテーマももう少し詳しく知りたいと読みながら感じてしまいました。もっと知りたいと思わせるほど選ばれたテーマは面白いということです。
ユニークな管理会計の本ではあるが・・・特に前半では、トップレベルの財務業務に携わる実務家ならではの視点が散りばめられており、大変興味深く読める。しかし、通読すると後半基礎理論編との整合性や関連性が余りなく、別の本を読んでいるような印象さえ与える。難しい作業かもしれないが、前半の現場編と後半の理論編がよりリンクするよう配慮されれば、より完成度の高い管理会計の本になると思うと若干残念である。
実務家としての視点が有用自分がMBA, CPA, 日米両方でファイナンスの観点よりマネジメントに関わった経験があるといった意味で著者と若干類似したバックグラウンドを持っている為であろうか(勿論経験の幅と深さという意味では著者に遠く及ばないが)、特に実務的な観点から幾つか面白いと感じた。
・第1部「管理会計の現場」ではペプシコとシスコ両社でのファイナンス部門の位置づけや業績管理方法の比較が述べられている。私の勤務先はペプシコ・タイプの各国・ビジネスライン別のP/L管理でGeneral Managerは売上、Finance Chiefはコスト面に目を光らし、二人三脚でボトムラインを死守するというスタイル故、ペプシコの例は非常に身近に感じた。一方シスコのバーチャル・クロージングを実現する為のステップは概略とは言え参考になる。
・第2部「基礎理論」では幾つかの管理会計の基本的な考え方が簡潔に解り易くまとめられている。これらの内容につき詳細に知りたければ、MBAのテキストでなくとも米国の学部学生用に使われているManagerial Accountingのテキストを読めば良いのだが、この本の有用な点は実務家としての視点であり、例えば経営の意思決定に用いられる管理会計的な分析にも、実際には財務会計面での影響(要はP/Lへの影響)が否応なしに混入してくるという事実(例えば第6章102〜103ページ)等を読むにつけ、「やっぱりそうだよな。他の会社でも一緒だな・・・」と思う次第である。
この類の本が少ないだけに、管理会計の考え方と経営実務をつなぐ実務家の観点から、様々な例を追加した増補版が出ること願いたいですね。
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